ヘリカルミキサーとトリプルアクションミキサーの違い
(2) 交差流・衝突混合
(3) 逆回転渦+バックミキシング
トリプルアクションミキサーの優位点・メリット
1) 短い長さ(少ないエレメント数)で高い混合度を狙いやすい
トリプルアクション(分割+衝突混合+バックミキシング)により、短い「必要混合長」で高効率、かつ低い圧力損失での混合に繋がります。
さらに、バックミキシングによって混合効率が上がり、エレメント数が減る →圧力損失が下がるという、プラスの連鎖があります。
実務メリット
- 設置スペース短縮(配管取り回しが楽)
- 滞留量が減りやすい(切替ロス低減、反応系の偏り低減に寄与しやすい)
- 同じ配管径でも「混合のやり直し」を減らしやすい
2) チャネリング/トンネリングを抑えやすい(混合ムラ対策)
ヘリカル型でも分割・再配向で混ぜますが、条件によっては流れが偏って“筋”が残る(=ストリーミング)課題が、近年、製造現場で話題になっております。また、バックミキシングによって、注入した薬液の偏流・トンネル流を完全に排除することができます。
実務メリット
- 添加剤注入・pH調整・凝集剤・脱塩素など「ムラが品質に直結」する工程で安定化しやすい
- “壁際だけ濃い/中心だけ薄い”のような断面内偏りを抑える効果
3) 配管内の“壁から壁まで”の断面均一化を強く狙う設計思想
各エレメントで生じる逆回転渦が、注入した薬液を配管内全体に瞬時に分散・混合することができ、径方向移送、さらに運動量反転・衝突による集中的な混合分散が発生します。
実務メリット
- 断面内の濃度分布・温度分布を揃えたい用途(薬注、ブレンド、反応前混合)で効果あり
- “配管の下側だけ濃い”など比重差・層状化の影響を受けやすい用途で有利
4) 低Re側でも乱流混合に入りやすい(流量が稼げない時に有利)
トリプルアクション型は、レイノルズ数・Re=500で乱流混合を達成し、従来のヘリカル型で乱流混合に必要とされるRe=2000より低いので、必要流量が小さい用途でも使用できます。
実務メリット
- 配管径は大きいが流量が小さい、ポンプ能力に余裕がない など、混合のために流量を上げられない用途で検討可能
まとめ
トリプルアクション型の強みは、ヘリカル型の「分割・再配向」に加えて衝突混合+逆回転渦のバックミキシング効果で、短い長さで高い混合度、ムラ耐性、低Re側での混合分散が可能です。
ヘリカル型は、滑らかな曲面ゆえ圧力損失が低く、ΔP最小条件下で混合度を優先する用途ではメリットがありますので、条件詳細をご提示いただけましたら最適解で製作提案いたします。
商品紹介
SUS316L・フルテフロン・塩ビPVC
世界で広く採用されているトリプルアクション・スタティックミキサー(インラインミキサー 静止型混合器)のカスタム提案をしており、様々なアプリケーションに応じた材質(炭素鋼・SUS316L・テフロン・PVC)配管径13A~特殊大口径1200Aまで高品質な商品を短納期でお届けします。大型口径の下水用・排水用PVCモデルにも対応いたします。
SUS316Lは、在庫対応しております。
クリーン且つ耐食性・耐薬品性が求められる用途では、フルテフロン製をご提案いたします。
サニタリー対応電解研磨ヘルール仕様へも対応いたします!
混合は、多過ぎても少な過ぎても、必要な結果が得られない困難なプロセスの一つとも言えます。
大口径トリプルアクション・スタティックミキサー(無動力 インラインミキサー)は、すべて受注生産で設計し最適な混合条件をご提供いたします。
様々なアプリケーション
食品・飲料業界、医薬品、半導体業界では、CIP (Clean In Place) 定置洗浄が求められており、電解研磨されたSUS316L製スタティックミキサーがおすすめで、簡単に洗浄できるようエレメントも取り外し可能です。
マーガリン、トマトペースト、ケチャップ、調味料、マヨネーズ、ジャム・ゼリー、ヨーグルト、濃縮フルーツ、乳製品などの固形素材から、シロップ、バター、ソフトドリンク製品類の低粘度飲料、ビール、リキュールアルコール、植物油、大豆油、脂肪酸、フレーバー、着色料まで、食品や飲料の用途は多岐にわたります。フレーバーとフルーツ添加物は、ヨーグルトに高い濃度で混合することも可能となり、タンク沈殿の問題も解消できます。
サニタリー仕様のスタティックミキサーと計量ポンプを組み込んで、様々な液体を混合することにより、混合工程を自動化/連続または半連続 (バッチ) で生産管理することができます。
エレメント・メカニズム
トリプルアクション
スタティックミキサー
混合フロー
複数の液体・粉体がミキサー内に流れ込むと、
1.直角の仕切りプレート部で2分割され、
2.その反動の横流で中心に集まりながら撹拌し、
3.撹拌と混合の力で反転乱流・逆流を繰り返しながら通過することで均一混合します
▶低い圧力損失◀︎
▶スペアパーツ不要◀︎
▶高品質・低価格◀︎
▶高効率混合分散◀︎
▶短納期◀︎
混合メカニズム
連続加工ラインへ一定供給するために使用されます。